ルーテシアS試乗 [クルマ]
ディーラーの中古車にルーテシアの限定車「ルーテシアS」があったので試乗させてもらいました。
外装に「S」のデカールが施されたり白いホイールが装備されていて
普通のルーテシアよりは差別化されている印象です。
限定車なので内装も豪華と思いきや、後部座席の窓が手動!
これはつまり、窓落ちの心配がないということです!
利便性よりも窓落ちの不安がないことに喜んでしまうのはルノーオーナーの悲しい性でしょうか…
ホイールはホワイトカラーの16インチ。
タイヤはエナジーセイバーでした。
そしてこのルーテシアSは5MTのみの仕様です。
ルノーのMTってどんな感じ?と興味があったので、試乗させてもらったというわけです。
さて久しぶりのMTですが、クラッチを踏むと割りと軽めで拍子抜け。
そして発進しようとするとクラッチが結構上のほうでつながるんですな、これが。
もう少し奥だとやりやすいなぁ…。
出足は軽やかで、低速トルクの太さを感じます。
回転数は高めで、5速-80km/hで3000rpmくらいです。
燃費はあまり期待できませんね(^^;
そんな回転数のためエンジン音はそれなりに車内に入ってきますが、耳障りなノイズではありません。
低速トルクがあるので疲れているときは多少ズボラな運転でのんびり流すこともできそうです。
乗り心地は、タイヤが16インチなのでどっしり感はあるものの少しバネ下に重さを感じるのも事実。
16インチはオーバースペックなのかなぁ?
標準のルーテシアのように15インチのほうがこの車には合っているのかもしれませんね。
ラグナやデカングーの乗り心地には感動すら覚えるものがありますが、
ルーテシアSは特にそういった特別な印象はもちませんでした。
でも、そこはルノーの車。小刻みなピッチングやフニャフニャ感はなく、
コストダウンの塊のようなどこかのコンパクトカーとは一線を画す足回りであることは明らかです。
ファブリックのシートは、ルノーらしくしっかりしていますので長距離も大丈夫だと思います。
試乗を終えて感じたのは、「気負わず普通に使える車」。
こういうのが欧州のスタンダードなのかもしれませんね。
久しぶりにMTを運転しましたが、どんなに良く出来たツインクラッチやトルコンATであっても
MTを操る楽しさやダイレクト感には及ばないかもしれないと思いました。
自動車評論家っぽく言うと「クルマとの対話」ですね(^^)b
自分でギアを選択し、どの回転でギアをつなぐのか、
上手につなげないこともあるのですが、それが逆に向上心となってその車の特性をより深く知ろうとする。
短時間の試乗でしたが、そんな運転の醍醐味を感じることが出来ました。
残念ながらこの車を買うつもりはないのですが、でも! ほしくないかと言えばウソになります(^^)
やはりルノーの車はATよりMTのほうが魅力的ですね(メカの信頼性も含めて)。
それでは今日はこの辺で。
タグ:ルーテシアS